「利益が足りない。なら、売上を上げよう」
そう考えて、後悔した経営者を、私は何人も見てきました。組織の土台ができていない状態で売上だけを追うと、現場が混乱し、ミスやロスが増え、品質が落ち、社員が疲弊していく。結果として、売上は上がったのに、利益は減った――。
これは理論ではなく、20年・3,000社の現場で、何度も目にしてきた現実です。
多くの中小企業は、案件が完成・引き渡しされるまで、帳簿上の利益が見えません。現場がどれだけ動いていても、月次の試算表を見ても、「今、本当はどうなのか」が分からないのです。
私が現場で実践してきたのが、「利益先行管理」という考え方です。
予算が確定した段階で、売上・原価・利益を先行して見える化し、赤字の芽を、決算を待たずに、現場で今すぐ摘み取る。
そして、この「数字の見える化」が進むと、必ず行き着く先があります。それが、組織の土台――「人と組織が機能しているかどうか」です。
数字の問題は、突き詰めれば、組織の問題です。
このページでは、なぜ利益先行管理が組織の話に繋がるのか、私がこれまでの現場で指導してきたことを、お伝えします。
「利益が足りない」と思ったとき 最初に何を考えますか
「利益が足りない。なら、売上を上げよう」そう考えて、後悔した経営者を、私は何人も見てきました。
組織の土台ができていない状態で売上だけを追うと、現場が混乱し、ミスやロスが増え、品質が落ち、社員が疲弊していく。
結果として、売上は上がったのに、利益は減った――。
これは理論ではなく、20年・3,000社の現場で、何度も目にしてきた現実です。
多くの中小企業は、案件が完成・引き渡しされるまで、帳簿上の利益が見えません。現場がどれだけ動いていても、月次の試算表を見ても、「今、本当はどうなのか」が分からないのです。
私が現場で実践してきたのが、「利益先行管理」という考え方です。
予算が確定した段階で、売上・原価・利益を先行して見える化し、赤字の芽を、決算を待たずに、現場で今すぐ摘み取る。そして、この「数字の見える化」が進むと、必ず行き着く先があります。
それが、組織の土台――「人と組織が機能しているかどうか」です。数字の問題は、突き詰めれば、組織の問題です。
このページでは、なぜ利益先行管理が組織の話に繋がるのか、私がこれまでの現場で確信してきたことを、お伝えします。
「利益が足りない」と思ったとき、最初に何を考えますか
経営者なら一度は、こう考えたことがあるはずです。「今期、利益があと1千万足りない。どうするか」たとえば、売上10億・利益率10%で、利益1億の会社があるとします。
売上10億 × 10%(利益率)=1億(利益)
これを1.1億にしたいとき、多くの経営者が最初に思いつくのは
「売上を上げること」です。売上を11億にすれば、利益率10%のままでも1.1億になる。計算上は、たしかに正しい。
売上11億 × 10%(利益率)=1.1憶(利益)
しかし私は、組織の土台ができていない会社が売上だけを追うと、むしろ利益が減っていく場面を、何度も見てきました。
現場が混乱する。品質が落ちる。クレームが増える。社員が疲弊して辞めていく。売上は上がったのに、利益は減った――そんな結果が、現実に起きるのです。
問うべきは、たった2つ
目標の利益に足りないとき、考えるべきことはシンプルです。
今期中に、組織が機能する形で、売上を上げられるか、それが難しいなら、コストを削り、利益率を上げられるか。
たとえば売上10億のまま、コスト(原価)を1千万削減できれば、利益率は11%になり、目標の1.1億に届きます。
売上11億 × 11%(利益率)=1.1憶(利益)
ただし、ここで次の問いが出てきます。
「利益率を上げるために、原価管理や工程管理を、誰がやるのか」
利益率を上げるには、組織の仕組みが要る
原価を管理する。工程の無駄をなくす。段取りを改善する。これらは、社長一人がいくら声を張り上げても、実現しません。
現場のリーダーが、数字を読み、自ら判断して動く組織でなければ、利益率の改善は、一時的なもので終わってしまいます。
その「組織が機能する状態」をどう作るかについては、このページにたどり着く前のLPで、詳しくお伝えしている通りです。
ここでは、その土台の上に成り立つ「利益先行管理」についてお話しします。
利益先行管理とは何か
ここで、本題の「利益先行管理」の話に入ります。
通常の会計では、案件が完成・引き渡しされて、ようやく、売上・原価・利益が帳簿に乗ります。つまり、現場がどれだけ動いていても、完成するまで、帳簿上の利益はゼロのまま。一方で、固定費は毎月、確実に積み上がっていきます。
結果として、「月次の試算表を見ても、今の会社の本当の状態が分からない」という状況が起きます。これは建設業に限った話ではなく、製造業、サービス業、業種を問わず、よく起きていることです。
利益先行管理では、予算(見積もり)が確定した段階で、売上・原価・利益を先行して計上します。管理する原価は、現場担当者が実際にコントロールできる、直接原価(材料費・外注費・現場経費)に絞ります。
これにより、今期中に完成予定のすべての案件について、利益の見込みを、今この瞬間に把握できるようになります。
これまでは、決算が終わってから、ようやく今期の利益が分かり、手が打てるのは、問題が起きた「後」でした。
利益先行管理を導入すると、今この瞬間の利益見込みが見え、赤字の芽を、現場で今すぐ摘み取れるようになります。
実際に、こう考えます
たとえば、こんな場面を考えてみてください。
3ヶ月が経過した時点で、目標の利益率を下回るペースで、現場が進んでいるとします。残りの売上目標は、1,320,000千円。
このとき、私たちはまず、こう問います。「目標利益を確保するには、残りの売上をいくら増やせばいいか」
計算すると、約1,660,000千円。当初の目標より、500万円近く多く必要になります。
「それが難しいなら、残りの受注に対して、利益率を何%に設定し直せば、目標利益に届くか」→ 計算すると、21.5%。これなら、現実的に届く範囲です。
数字を先に見えるようにしておけば、こうした問いに、決算を待たずに、その場で答えを出せます。
これが、利益先行管理を「使える武器」にするということです。(実際の経営指導では、固定費の削減目標まで、さらに踏み込んで計算します)
現場が教えてくれるのは、「順番」
経営の理論が教えてくれるのは、「何をすべきか」です。
しかし、現場が教えてくれるのは、「どの順番でやるべきか」。この順番こそが、経営改善の成否を分けます。
20年、3,000社の現場を歩いて確信したのは、利益先行管理で数字を見える化したとき、その解決策は、必ず「組織の土台」に行き着くということです。
数字の問題は、組織の問題です。組織を整えない限り、数字は変わりません。
あなたの会社の「今の数字」を、一緒に見てみませんか
利益先行管理の導入は、単なる経理手法の変更ではありません。社長がいなくても、現場が利益を守り続ける組織をつくるための、土台づくりです。
まずは無料相談で、今の貴社の数字の見え方と、組織の状態を一緒に整理してみませんか。
現場型経営コンサルタントとして20年以上、延べ3,000社の課題解決を実現
株式会社マネジメントオフィス・K
代表取締役 川原一紀
プロフィール
■ 川原一紀(かわはら かずのり)
株式会社マネジメントオフィス・K 代表取締役
20年以上にわたり、中小企業の経営改善、事業再生、組織改革、人材育成に携わり、
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