社員は辞める時、理由を言いません。ただ静かに期待を失い、現場を去っていくだけです。そんな光景を、名古屋・愛知の建設業の現場で数多く見てきました。「今のやり方で、本当に会社は続けられるのか?」
これは、多くの中小建設業の経営者が、夜、ふと自問自答する問いではないでしょうか。
現場では、以下のような「曖昧さ」が積み重なり、社員が自律的に動けない状況が常態化しています。
・作業のバラつき: 仕上がりが担当者次第で、結局社長やベテランが最終チェックに追われる
・管理職の疲弊: 本来の育成業務よりも、目の前の納期調整や現場作業に追われている
・若手の迷い:「何を優先し、どこまで判断していいか」の基準がなく、ただ指示を待つだけになる
・技術継承の断絶: ベテランに仕事が集中し、引き継ぎが進まないまま時間が過ぎる
・定着しない採用: 社員が会社での未来をイメージできず、他社へ流出してしまう
こうした問題があると、社員は無力感に苛まれ、管理職は疲弊し、組織全体が停滞します。
では、なぜ建設業の現場は、これほど思うように動かないのでしょうか。その答えは、「人」ではなく「組織の構造」にあります。

なぜ、現場はこれほどまでに動かないのか?
現場の不満、管理職の疲弊、止まらない離職。これらはすべて、会社を支える「骨組み」が時代の変化に取り残された「結果」に過ぎません。
多くの経営者が、現場に「もっと自律的に動いてほしい」と願い、その都度、叱咤激励や教育を試みます。
しかし、なぜ結果は変わらないのでしょうか。
それは、現場に「主体性」を求める一方で、それを実現するための「動くための前提条件(土台)」が、組織の中に一切用意されていないからです。
多くの企業で、以下の「曖昧さ」が放置されています。
・権限の曖昧さ:自分の判断で進めていい範囲が不明確なため、現場は「勝手にやって怒られるくらいなら、指示を待つのが最も安全だ」という防衛本能で動きます。
・評価の曖昧さ:どんなに創意工夫を凝らしても、それが給与や正当な評価に結びつかない。「頑張るだけ損をする」という諦めが、社員の心から熱意を奪います。
・育成の曖昧さ:先輩や上司が作業に追われ、次世代を育てるという「未来への投資」を諦めています。放置された若手は、孤独の中で仕事のやりがいを見失います。
・責任の曖昧さ:トラブルが起きたとき、誰が最後まで責任を負うのかが不明確です。
結果、誰もが顔色を伺い、リスクを避けるようになります。
これら曖昧さが組織に溜まると、「自分の頭で考えること」自体が、社員にとって最大のリスクとなります。 優秀な人材ほど、この硬直した空気に絶望し、静かに去っていきます。後に残るのは、現状への不満を抱えながらも、波風を立てず指示を待つことに安らぎを覚える社員たちだけなのです。

出来上がった組織、それに慣れた社員
「現場に任せたいのに、結局、自分が一番動いている」
「納期に追われ、技術もやり方もバラバラ。トラブルが起きれば社長が火消しに走る」
名古屋の建設現場で、社長が毎日抱えるこの苦悩。その根本原因は、あなたが「会社」を作ろうとしたはずが、実態として「仕事さえあればこなす」という場当たり的な作業集団になってしまっていることにあります。
「採用しては辞める」を繰り返す、負のサイクル
多くの現場において、採用は「穴埋め」の手段に過ぎません。
「仕事が忙しくなれば人が必要だ」と採用し、人が辞めれば慌てて補充する。
現場には教育の余裕などなく、教育といえば「現場同行1〜2週間」で済ませ、あとは独り立ち。遠方なら早出させ、作業が終わらなければ残業させる。
この毎日の繰り返しの中に、チームとしての会話や技術の伝承など、入り込む余地は皆無です。あるのは「納期」という絶対的なノルマと、それをこなすだけの「個人の作業」という断絶された時間だけです。
「辞める理由」は、過酷さだけではない
コミュニケーションなど二の次。現場で問題が起きても、相談する余裕もなければ、相談する相手もいない。この環境下で「定着する人」とは、組織の改善や成長を願う人間ではなく、「誰とも関わらず、黙々と作業だけをこなしたい」という人たちです。
逆に、現場を良くしよう、技術を磨こうと声を上げる「本当に優秀な若手」ほど、この空虚な環境に辟易し、早々に去っていきます。
結局、あなたが抱えているのは「組織」ではなく、「職人という名の作業員」の集まりです。
これでは、どんなに採用にお金をかけても、教育に時間を割いても、組織が変わるはずがありません。むしろ、今の「バラバラな関係性」に安住する人間ばかりが増え、あなた自身が最も望まない「社長一人にすべての負担がかかる会社」が固定化されていくだけです。
「忙しいから採用する」のは、もう終わりにしましょう。
「納期をこなす」だけの集団から脱却し、誰もが同じ基準で仕事をし、互いに連携して利益を生むチームを作る。
社長がいちいち指示を出さなくても、現場が勝手に回り出す「仕組み」をつくる。それが、名古屋・愛知の建設現場で数多くの現場を再生させてきた、私たちの支援の「本質」です。
お問い合わせください
現場が動かないのは、社長の指導力のせいではない
データが証明する、建設業の「組織の病」
私たちは、建設業・製造業を中心に、15社の現場で働く社員に対し、無記名での意識調査を行いました。そこで見えてきたのは、業界の垣根を超えた「組織の構造的な病」です。
多くの経営者が、現場が動かないことを「社員の意識」や「採用の質」のせいにします。しかし、このデータを見てください。現場の社員たちは、会社に対して明確な「不信感」と「諦め」を抱いています。
建設業・製造業・一般業の各現場で、共通して浮き彫りになった課題です。
「具体策なき目標」への不信感: ビジョンやスローガンを掲げても、それを実現するための方法論(Q6・Q7)が現場に降りてきていません。結果、社員は「社長がまた何か言っている」と冷めた目で見ています。
形骸化した組織の限界: 組織表はあるものの「実際に機能していない(Q17)」という回答が多数です。現場はチームとして連携するのではなく、個々が勝手に動く「バラバラな集団」と化しています。
優秀な人ほど去る理由: この「根拠のない指示」と「連携のない現場」に辟易し、意欲の高い人材ほど愛想を尽かして去っていきます(Q20)。
数字が物語るのは、「努力不足」ではなく「仕組みの欠如」です。
どんなに優秀な人を採用しても、この「指示待ちを生む土台」が放置されている限り、組織は一向に自走しません。
現場が自律的に動き出すためには、今の場当たり的な対応を捨て、「誰もが同じ基準で判断できる仕組み」へと設計し直す以外に道はありません。
今の組織が抱える「深刻な病」を診断する
見出し現場が自律的に動き出すか、このまま停滞し続けるか
あなたの会社の「組織不全度」チェックリスト
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組織表はあるが、実際は社長以下の「一人親方」たちの集まりになっている。
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現場での会話は挨拶程度。チームとしての連携や相談は皆無に近い。
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忙しくなると人を「穴埋め」で採用し、十分な教育もせず現場に放り出している。
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納期は守るが、それ以外の「会社の方針」や「改善」には誰も興味を示さない。
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「ビジョン」や「目標」を語っても、社員の心には全く響いていないのが分かる。
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トラブルが起きたとき、現場に相談できる雰囲気はなく、常に社長が火消しに走る。
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技術や作業のやり方が個人の経験則に依存し、社員間で品質にバラつきがある。
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頑張る社員よりも、波風を立てず黙々と作業だけをこなす社員の方が重宝される。
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会議や打ち合わせがあっても、結局社長が一人で指示を出して終わる。
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優秀な若手ほど、「理由をいわず」に静かに辞めていく。
「いくつチェックがつきましたか?」
3つ以上チェックが入った方は、すでに組織の「骨組み」が限界を迎えています。
5つ以上の方は、組織としての体をなしていない「作業員集団」になり果てている可能性が高いです。
繰り返しますが、これは決してあなたの指導力が悪いわけではありません。「納期」という絶対的なノルマと、「一人親方の寄せ集め」という構造が、社員からコミュニケーションの余地と成長の意欲を奪っているだけなのです。
このままでは、どんなに採用にお金をかけても、教育に時間を割いても、社員は「使い捨て」のように定着せず、社長であるあなたの負担は増え続ける一方です。
ここからは、その「末期的な状況」を根本から覆し、職人たちが自らの意志で連携し合うチームへ変えるための「仕組み(土台)」についてお話しします。
なぜ、どれだけ努力しても現場は変わらなかったのか?
ここまで見てきた通り、今のあなたの組織には「一人親方の集まり」という壁と、「コミュニケーションの断絶」という大きな溝が存在しています。
これまで多くの経営者が、この状況を打開しようと奔走してきました。
・飲み会を開いてコミュニケーションを増やそうとした。
・厳しい目標を立てて発破をかけた。
・良い人を採用しようと求人広告に多額を投じた。
しかし、そのどれもが裏目に出たのではないでしょうか。それは、個人の努力という「枝葉」ばかりを修正しようとして、組織の「幹(土台)」を無視していたからです。
「人」に依存する経営は、もう限界です。
職人の技術や個人のやる気に頼る限り、現場はいつまでも場当たり的で、社長が休む暇など一生訪れません。
必要なのは、「どんな職人であっても、チームとして機能せざるを得ない土台」を作ることです。
そのために必要なのが、私たちが数多くの建設現場を再生させてきた、唯一の成功法則である「3つの柱」です。これらを取り入れることで、組織は「個の集まり」から「自律的に回るチーム」へと劇的に変化します。
📌 社員が自律的に動く組織をつくる「3つの柱」
社員が自律的に動けず、管理職が疲弊し、組織全体が停滞してしまう原因は、現場の「曖昧さ」にあります。しかし、放置すれば現状は改善されません。では、現場を動かし、社員を育てるために、何を整える必要があるのでしょうか。
名古屋・愛知の建設業をはじめ、多くの中小企業で成果を上げてきた私たちの支援の核は、「権限・評価・育成」の3つの柱を明確にすることです。
#01
1|組織の三要素:共通目標・意思疎通・意欲
1|組織の三要素:共通目標・意思疎通・意欲
「一人親方の寄せ集め」を、同じ旗印のもとで連携するチームへ変えるための基礎工事。
理念を唱えるだけでは現場は変わりません。私たちが再定義した三要素は、職人が「迷わず、連携し、自ら動く」ための具体的なルールです。
・共通目標: 抽象的なスローガンを廃止。今日一日の作業が工期と利益にどう繋がるか、全員が迷わず判断できる「具体的かつ即時的な旗印」を共有します。
・意思疎通: 社長への確認電話をゼロにする「即断即決のルート」を確立。現場の違和感を即座に吸い上げ、トラブルを未然に防ぐ物理的な情報パイプを通します。
・意欲動機付け: 頑張りが利益に直結し、社員が自らの成長を実感できる環境を構築。「働く喜び」を先に見せることで、指示待ちを捨てて自律的に貢献したくなる土壌を育みます。
#02
2|管理職の再定義:5つの責任による「社長の分身」育成
2|管理職の再定義:5つの責任による「社長の分身」育成
これまでの管理職は「言われた作業をこなすこと」が役割でした。しかし、これからの「計画実行責任」を担う管理職は、以下のプロセスを自らデザインし、完結させます。
・業績責任(数字のゴールを握る)
「いくら利益を残すか」という数字のゴールを、現場の作業レベルにまで逆算して落とし込む。
・業務改善責任(手順を最適化する)
その利益を確実に確保するために、どの手順をどう改善すれば「楽に、速く、質高く」終わるかを設計する。
・部下育成責任(人を動かす力を設計する)
その手順を実行するために、どの職人にどの役割を任せるか、どう指導すれば彼らが動くかを計画する。
・報告責任(状況のズレを管理する)
計画と現場のズレ(遅れや不備)を、取り返しがつかなくなる前にいち早く経営(社長)へ上げ、次の手を打つ。
これらすべてを統合し、最後に「無事故で完工させる」という旗を立てる。これがあなたの言う「計画実行責任」の本質です。
#03
3|組織のPDCAサイクル:利益を積み上げる「自走エンジン」の構築
3|組織のPDCAサイクル:利益を積み上げる「自走エンジン」の構築
「ミスが起きてから火消し」を脱却し、現場自らが改善し続ける仕組み。 現場の改善は、気づいた時に叱る教育では終わりません。誰が担当しても「同じ利益・同じ品質」で完工させるために、組織全体でPDCAを回すエンジンを動かします。 組織全体: 社長が現場で作業するのではなく、管理職が週次でPDCAを回す体制へ切り替えます。誰が回すのか: 現場監督を「管理職」として配置し、工程の遅れや原価の漏れを週単位で検証します。サイクルの質: 現場の違和感をPlan(計画)に反映し、Do(実行)した結果をCheck(検証)し、即座に次のAct(改善)へ繋げる。このサイクルを現場自らが回すことで、トラブルを未然に防ぎ、勝手に利益が積み上がる仕組みを完成させます。
マネジメントオフィス・Kが伴走――社員が自ら動き、人材が育つ環境を整える
【プロフェッショナルの守秘義務として】
なぜ、当社は実名を一部しか載せないのか。
以前、支援先のお客様に改善の経緯を詳細に掲載していた際、あるお客様から切実なご連絡をいただきました。
「先生のHPが会社名検索で上位に入り、改善前の苦しかった状況を取引先や社員に見られて困っている」と。
会社が劇的に良くなり、ビジネスが広がったからこそ起きた「嬉しい悲鳴」ではありましたが、経営再建というデリケートな問題を扱うプロとして、私は猛省しました。
それ以来、当社ではクライアント企業の社会的信用を第一に考え、厳格な守秘義務を遵守しています。 現在は、掲載を特別に許可いただいたお客様の声のみをご紹介しております。
では、実際に現場で何が起き、どう変わったのか。
現場から「人」が離れ、組織がガタガタになると、それはやがて「数字(資金)」の破綻として現れます。教育が届かず、ミスが頻発し、クレーム対応で現場が疲弊する。その結果、原価が膨らみ、利益は現場の隙間から漏れ出していく……それは、社長が一人でどれだけ走り回っても食い止められない「崩壊」の始まりです。
実際、これからご紹介する創業55年の建設会社も、まさにその組織の乱れから深刻な資金ショートに陥り、「破綻」の二文字が目の前に迫っていました。
絶望的な状況から、わずか1年で「利益1.8倍」のV字回復を成し遂げた軌跡を、代表取締役S・Tさんの原文のままお伝えします。
マネジメントオフィス・Kさんとの出会いは金融機関からの紹介でした。当社は55年にもなる総合建設業を、私が43歳の時に先代から譲り受け、何事もなく事業を営んでいました。しかしバブル崩壊によって売上が激減したのを皮切りに、30億もあった売上が20億にまで落ち込みました。当然売上もさることながら、ちょくちょくと資金ショートを起こすようにもなり…。資産の売却やリストラを進め何とか持ちこたえていたものの、一人前として未熟な社員、技術レベルが低い社員などが残ったため、クレームが相次ぎ、やがては原価が膨らみ、利益幅が低い状態になってしまいました。
この状態ではいけないと思い、外部から大手企業を退職した人を招き入れたり外部の技術者講習を受けさせたりと、立て直しを図りました。ただそううまくはいかず、一旦崩れ組織はなかなか再構築できませんでした。資金は徐々に詰まっていく状態で、「このままでは破綻する」と思うと日夜眠れなくなってしまいました。家内から「銀行に相談しにいったら」と言われて銀行に赴いたところで、川原さんを紹介されたのです。
私はコンサルタントに対しては正直、机上で説明されるだけ、会議に出席して話を聞いて終わりだろうという偏見を持っていました。失礼ながら、川原さんに対しても同様の印象を持っていたことは認めます。川原さんの指導が始まった最初の2ヶ月は、部署ごとの問題や個人の問題の指導でした。「これで本当に良くなるのかな?」と疑問に思っていましたが、3ヶ月目から不思議なことに、互いの部署、上司と部下との連携が取れ始めたのです。
4ヶ月目以降になると社員同士で「利益をどのようにしたら取れるのか」など建設的な議論が交わされるようになりました。あれだけ私が口酸っぱく「利益」と口出していたことが、わずか4ヶ月で改善されたのです。5ヶ月目以降はもはや「目標利益」が共通言語に変わっていました。1年後、売上は前年度と変わらないまでも、利益は苦しんでいた時の1.8倍にもなり、資金ショートもしなくなりました。これから先、何が起こるのかは読めない部分もありますが、布団の中で眠れる日があるだけでも幸せです。
※ご本人より、同じ悩みを持つ経営者のためにと掲載の許可を頂きました
「お客様の声はこちら」→https://management-ok.jp/voice/
ケース01:名古屋市中区・土木建設業(従業員40名・2代目)
「まずは、乱雑に積まれた『工具』の仕訳から始めました。」
社長が現場の最前線で作業着を着ていても、利益が漏れ出す会社があります。原因は、現場の荒れにあります。何がどこにあるか分からず、工具を大切にできない現場では、必ず手戻りや事故が起き、利益が削られます。私は会議室ではなく、社長と共に倉庫の資材整理から始めました。『自社の持ち物を把握する』という経営の原点を整えた結果、無駄な資材購入や工期遅延が激減。当たり前のことを徹底しただけで、1年で利益率は7%改善しました。
ケース02:名古屋市蟹江町・設備工事(従業員15名・3代目予定)
『見て覚えろ』という無責任な教育を、現場から一掃しました。
『若手がすぐに辞める』という悩みに対し、多くは労働環境を疑いますが、本当の原因は『理不尽な放置』です。私は管理職に対し、『教えること自体を業務の評価対象』とする仕組みを導入しました。曖昧な指示を禁止し、ベテランの『勘』を組織の『知恵』へと可視化する。若手が迷わず作業できる環境を作ったことで、過去2年間の離職率はゼロに。誇りを持って働ける現場には、人は必ず定着します。
ケース03:愛知県半田市・総合建設業(従業員58名・創業社長)
「社長、その『有能さ』が会社を壊しています。」
創業社長は現場を知り尽くし、下請けを動かす力を持っています。しかし、その有能さが現場代理人の『考える力』を奪っていました。私は社長に『現場代理人のテンポが遅いのではなく、社長がスピードを合わせさせていないだけだ』と一喝しました。あえて社長を現場から隔離し、代理人に全権を委譲。最初はもどかしさに耐える日々でしたが、代理人が自ら交渉し、泥臭く工程を組み直す経験を積んだことで、組織は見違えるように自走し始めました。V字回復の鍵は、社長が『現場』ではなく『経営』に集中したことにあります。
では、この変革はどのような手順で実現できるのか。5つのステップで解説します。
現場の「混乱」を「利益」に変える、組織再生・5つの実行ステップ
「仕組み」さえ入れれば組織は変わる。そう思っていませんか?しかし、現場の職人は変化を嫌います。無理な押し付けは現場を壊すだけです。私たちが提案するのは、現場の抵抗を最小限に抑え、確実に「自走するチーム」へ塗り替えるための現実的な手順です。
これは、社長が現場の「火消し」から解放され、経営に集中するための入れ替え工事です。現場を無理に変えるのではなく、現場が自ら変わりたくなる。そんな納得感のある5つのステップをご覧ください。
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# 01
STEP 1:現状の「病巣」を特定する(問題の可視化)
いきなり仕組みを押し付けるのではなく、まずは現場の職人が何にストレスを感じ、どこで利益が漏れているかを徹底的に洗い出します。
・行動: 現場の声を聞き、数字(原価・工期)の乖離を可視化。「社長が走り回らないと現場が回らない本当の理由」を、社長と職人の双方から吸い上げ、課題の優先順位を決めます。 -
# 02
STEP 2:現場に「規律」を取り戻す(ルール化)
荒れた現場に、最低限の「守るべきルール」を定着させます。ここが緩いと、どんな施策も骨抜きになります。
・行動: 資材の整理、朝礼のやり方、日報の書き方など、「誰がやっても同じ結果になるための基本動作」をルール化します。現場が「何をすればいいか」で迷う時間を排除し、チームとして動くための準備を整えます。 -
# 03
STEP 3:「管理職」の役割を再定義する(要の育成)
社長の手足だった現場監督を、利益に責任を持つ「現場の経営者」へと引き上げます。
・行動: 管理職に「業績・改善・育成・報告・計画」の5つの責任を課します。社長の判断を仰ぐのではなく、「自分はどう計画し、どう利益を出すか」を提案させることで、社長を現場の火消しから解放します。 -
# 04
STEP 4:「PDCAサイクル」を実装する(自走エンジン)
管理職が自ら回すPDCAによって、現場が勝手に改善を積み重ねる状態を作ります。
・行動: 週次で「目標利益」と「実際の進捗」を検証。なぜズレたのか、次はどうすれば利益が出るのかを管理職に議論させます。これにより、社長が指示しなくても現場が自律的に利益を最大化する「自走エンジン」が回り始めます。 -
# 05
STEP 5:組織の文化として「定着」させる(自律循環)
一時的な改善で終わらせず、若い世代が育ち、技術が継承され続ける「強い組織」を完成させます。
・行動: 評価制度と教育の仕組みを直結させ、創意工夫が報われる仕組みを定着させます。「社長がいなくても現場が回る」ことが当たり前の文化となり、次の成長ステージ(多角化や下請け脱却)への挑戦が可能になります。
この5ステップの最大の特徴は、「社長が現場から少しずつ離れていくプロセス」であることです。
最初から全てを変える必要はありません。まずはSTEP 1とSTEP 2で「現場の空気」を変え、STEP 3で「右腕」を育てれば、社長の時間は劇的に空きます。その空いた時間で、あなたは次の会社の成長を考えてください。
「改善は、まず社長の動き方から変える」
この5ステップで、あなたの会社を「個人の腕」頼りの現場から、「仕組み」が利益を運ぶ組織へと塗り替えましょう。
5年後、あなたの会社はどうなっているか、「何も変えない」という選択が招く、緩やかな衰退
これまで相談に訪れた経営者の多くが、今すぐ改善を始めれば間に合ったはずでした。しかし、数年ぶりに再訪してみると、そこには経営悪化、事業承継の未達、社内の高齢化という三重苦に押しつぶされた会社がありました。仕事は減り、M&Aの引き取り手すら見つからず、先細りの中でただ事業を畳むしかない……。最後は誰にも相談できず、一人で現場を抱え込んだまま、静かに灯が消えていく。これが、何もしなかった会社が辿る、紛れもない事実です。
しかし、あなたにはそうなってほしくありません。まだ、手は打てます。今日、この瞬間に「組織を変える」と決断し、前へ進んでください。あなたの会社が次世代へ誇りを持って繋がれる、強い組織に変わる。そのための第一歩を、私と一緒に踏み出しましょう。
よくあるご質問(Q&A)
Q1:コンサルティングというと、綺麗な資料を作るだけで終わるイメージがありますが……。
A: 私が行うのは、机上の空論ではなく「現場の基礎工事」です。資料を作る時間があるなら、倉庫の整理や、管理職の意識改革という泥臭い現場作業に充てます。「先生の話は勉強になった」で終わらせず、現場の数字が目に見えて変わるまで、徹底的に伴走します。
Q2:うちの社員は頑固で、外部の人間が口を出しても反発すると思います。
A: 最初は誰でも反発します。それは「自分のやり方が否定される」という不安があるからです。私は「彼らの仕事」を奪うのではなく、「彼らの仕事がより楽に、誇らしくなるための仕組み」を作ります。現場の職人が「今のやり方よりずっといい」と納得するまで、対話を止めません。
Q3:社長が現場から離れると、品質が落ちたりトラブルが増えたりしませんか?
A: むしろ逆です。「社長しか判断できない」という状態こそが、最大の品質リスクです。私の指導では、社長の「阿吽の呼吸」を管理職が判断できるルールへ変換します。社長がいなくても、ルールに基づいて全員が同じ品質を守れる組織を作ることこそが、真のリスク管理です。
Q4:小規模な会社で管理職と言えるような人材がいませんが、大丈夫でしょうか?
A: 今すぐ立派な管理職を雇う必要はありません。現状の現場で最も影響力がある職人や、一番若くて成長意欲のある社員を、私と一緒に「核」として育てていきます。まずは身近な誰かを「社長の分身」に育てることから始めましょう。
Q5:どれくらいの期間で変化を実感できますか?
A: 早い会社であれば、3ヶ月目から現場の連携に変化が出始めます。半年経てば、社長の携帯に鳴る「確認電話」が劇的に減り、1年後には利益体質への転換を実感できるはずです。まずは、「何を変えるべきか」の診断から始めましょう。
現場型経営コンサルタントとして20年以上、延べ3,000社の課題解決を実現
株式会社マネジメントオフィス・K
代表取締役 川原一紀
プロフィール紹介
■ 組織変革の証明(実績・事例)
◎ 属人経営から「自走型組織」へ。変革を遂げた企業の実録
社長一人に依存した状態から、いかにして現場が自ら動き出したのか。支援のプロセスと、実際に組織が動き出した成果をまとめています。
▶経営者が語る『組織再設計』の成功事例・お客様の声を見る
◎ 組織が「自走」し始めた瞬間の記録(現場の証言)
仕組みを導入する過程で、現場リーダーの意識はどう変わったのか。忖度なしの「手書きの原文」で、その定着のプロセスをご確認ください。
▶ 現場の変革事例・手書きの感想はこちら
◎ 現場支援の現場から生まれた「執筆・活動実績」
20年を超える歳月、3,000社の修羅場から導き出した組織再生の指針を、著書やYouTubeを通じて発信しています。
▶ 出版実績・メディア掲載の詳細はこちら
川原一紀(かわはら かずのり)
私は創業以来、名古屋市中区栄を拠点に、社内制度の構築から社員教育、事業承継、企業再生まで、数多くの経営課題の「修羅場」に立ち会ってきました。 3,000社を超える現場を歩き、私が強く実感しているのは、「意識改革なくして、企業の改善はありえない」ということです。黒字には黒字の、赤字には赤字の明確な要因があります。しかし、情報が溢れる現代において、進むべき道を見失い、孤独な決断を迫られている経営者は少なくありません。 個々が理想を追求することも大切ですが、それ以上に「人への思いやりや感謝」が欠けた組織に未来はありません。生まれ育った環境が違えど、本音で語れる人間関係がなければ、企業の永続的な繁栄はありえないのです。 「人の乱れは、組織の乱れ」。 私は、"人"を抜きにした経営改善は不可能だと確信しています。あなたが思い描く未来に向けて、私は単なる外部の助言者ではなく、現場で共に汗をかき、時に本音でぶつかり合う「最良の経営パートナー」として、根本からの改善に挑みます。
マネジメントオフィス・Kの概要
会社名:株式会社マネジメントオフィス・K
代表者:川原一紀
・設立:2008年6月
・所在地:名古屋市中区栄4丁目16番8号 栄メンバーズオフィスビル805
・事業内容:業績改善・事業再生・社長代行・人材教育・管理者教育・後継者育成 特徴:20年以上、延べ3000社以上の現場型コンサルティング実績。伴走型サポートで企業の課題解決を短期間で実現
【支援実績3,000社の現場知見】
私が20年で積み上げた「3,000社」の知見は、机上の理論ではありません。あらゆる業種の「生きた現場」で、経営の現実と向き合ってきた証です。
【深く伴走する:経営再建・収益改善コンサルティング】
製造業・建設業をはじめ、多種多様な業種の危機に際し、コンサルタントとして現場へ深く入り込み、社長と共に再建を成し遂げてきた実務支援。
【即断即決:現場診断・即時経営改善】
工場のライン、店舗、管理部門の最前線へ直接伺い、管理職や従業員一人ひとりの声を聴く。その場で組織のボトルネックを特定し、即座に改善のメスを入れ、変化のきっかけを作ってきた膨大な実践事例。
【真の力を引き出す:経営者向け研修・意識改革セミナー】
延べ数千人の経営者・後継者・幹部に対し、自走する組織を作るための「意識改革」を断行。本来持っている経営資源や知恵を最大化し、勝ち残るための「数字の捉え方」を共有してきた指導実績。
「現場の空気」を読み、その場で答えを出す。3,000通りの「経営の痛み」に触れてきたからこそ、貴社の状況に合わせた最短の解決策を提示できます。
■著書: 『今のやり方で、会社は存続できますか? ― 経営者の“たった一言”で、人が定着し、組織が活性化する』(ブックトリップ刊) 詳細はこちら→https://amzn.asia/d/00FKaaV
▶35億円の負債を突破した、3,650日の真実『沈む太陽、また日は昇る』
私が経験した「35億円の負債」という極限の修羅場と、そこからいかにして組織を立て直したのか。その生々しい全記録を公開しています。[Amazon(Kindle版)はこちら]→https://amzn.asia/d/052H9qKy
▶3,000社の現場から導き出した後継者のバイブル『会社を壊す後継者 会社を救う後継者』
先代との摩擦、古参社員の反発、組織のブラックボックス化。良かれと思った改革がなぜ裏目に出るのか。3,000社の修羅場を歩いたからこそ見えた、二代目社長が本当の主導権を握るための組織再生の分かれ道を明かしています。 [Amazon(Kindle版)はこちら]→https://amzn.asia/d/0hN9EwVL
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