「人が辞める――またか」と、ため息をついたことはありませんか?
採用しても人が定着せず、現場は疲弊し、売上げを上げたくても原価も上がり、利益が出ない。その原因は決して"人手不足"ではありません。
私は20年以上、3,000社の現場を歩き、退職していく社員の本音を数多く聞いてきました。そこで見えてきたのは、離職には必ず、共通した「原因」があるという事実です。このページでは、私が実際に集めたデータをもとに、貴社の離職の本当の原因を突き止めていきます。
このページでわかること
・離職の「本当の原因」が、人手不足でも待遇でもない理由
・実際の意識調査データが示す、優秀な人材から辞めていく構造
・離職の連鎖を止めるために必要な「3つの柱」
経営者が思う離職理由、本当にそれだけでしょうか
社員が辞めていく時、多くの経営者はこう考えます。
・人間関係:直属の上司との相性、現場での孤立
・待遇・給与:労働時間に対する賃金の納得感不足
・将来性:業界全体の先行き不安、キャリア形成のイメージがわかない
・労働環境:残業の多さ、休日、現場の過酷さ
これらは、ネットで「離職理由」と検索すればすぐに出てくる、いわば"表面上の理由"です。もちろん、これらが原因になっているケースもあります。しかし、現場を歩いてきた中で本当に感じるのは、その奥にある、もっと根本的な理由です。
それは、会社のビジョンや将来が見えず、社員が漠然とした不安を抱えている、ということです。給料や人間関係に不満があっても、「この会社にいれば将来がある」と思えれば、人は簡単には辞めません。逆に、待遇に大きな不満がなくても、「この会社にいて、自分はどうなるのか分からない」という不安が募れば、静かに辞めていきます。
これは、私が直近で指導に入った建設業・製造業・一般業の各5社(計15社)から集めた、幹部・従業員への無記名アンケートの結果です。
建設業
製造業
一般業
業種を問わず、この4つの結果は驚くほど共通しています。ビジョンが語られず、スローガンだけが宙に浮き、具体的な計画がないまま、幹部がリーダーシップを発揮できていない。この負の連鎖こそが、離職の本当の原因なのです。
▶建設業アンケートURL:https://managementok.jp/executive/research-construction/
▶製造業アンケートURL:https://managementok.jp/executive/research-manufacturing/
▶一般業種アンケートURL:https://managementok.jp/executive/research-service/
意識調査が明かす、優秀な人材から辞めていく理由
これは、ある製造業の会社で実際に行った、社員の意識調査です。
左側のグラフは家庭と仕事に対する意識、右側のグラフは仕事の取り組みに対する意識を表しています。
両方のグラフをよくご覧ください。赤い歪になった円が、中心に集まっていることにお気づきでしょうか。会社のビジョンや目標、役職ごとにやるべきことが明確でないと、人は会社の環境や組織に慣れてしまい、日々の業務はこれまで通りこなすものの、向上心や前向きな改善への意欲は次第に失われていきます。
そして、管理職自身がこのような態度や行動になってしまうと、それがそのまま部下にも伝染していきます。この部長・課長と、長年勤めている部下たちの円がよく似ているのは、決して偶然ではありません。
[部長・課長の円グラフ画像]
[長年勤めている部下複数名の円グラフ画像]
では、こちらの社員の意識調査をご覧ください。
勤続年数は先ほどの社員たちより新しいのですが、グラフの大きさが明らかに違うことがお分かりいただけると思います。やりがいや生きがいを持って入社したのですが、皮肉なことに、こうした意識の高い社員ほど、組織の停滞や将来性のなさに気づき、「ここにいても仕方がない」と判断します。そして辞める時は本心を隠し、「一身上の都合」「家庭の事情」「やりたいことが見つかった」といった、当たり障りのない理由を述べて、静かに会社を去っていくのです。
[円が大きい社員の画像]
実は、この会社では、状況を変えようと若手社員を抜擢し、課長というポジションに就きました。しかし、期待とは裏腹に、意識の低い部長という「重し」の下で、その若い課長もやがて同じ環境に慣れていってしまいました。そして、この意識調査の後、意識の高かった社員は、結局この会社を去っていったのです。
これは、この会社だけの特殊な話ではありません。名前は違えど、多くの会社で同じ光景が繰り返されています。
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離職率の裏には、必ず「原因」があります
このままでは、会社はどうなるのか
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経営者自身が、現場作業に追われて「経営」ができていない
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経営理念はあるが、社是・社訓として飾られているだけで、誰も意味を説明できない
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組織の構造が「作業をこなすため」にできており、「利益を生むため」になっていない
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管理職がリーダーシップを発揮せず、指示命令はいつも社長が出している
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優秀な社員ほど早く辞め、現状維持を望む社員だけが残っている
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このままでは、自分の代は何とかなっても、この状態が続けば会社の力は失われていく
もし複数当てはまるのなら、それは経営者としての能力不足ではありません。
根本の問題は、経営者が「経営」をせず「作業」をしていること、経営理念が形骸化していること、そして組織の構造そのものが「作業をこなすため」に作られてしまっていることにあります。
このまま改革をしなければ、優秀な社員から先に去っていき、残るのは現状維持を望む社員だけになります。今はまだ何とかなっていても、この状態が続けば、会社の力は少しずつ失われていきます。

勉強会もコンサルも効果がないのか
経営者の多くは、経営セミナーに参加し、勉強会に足を運び、税理士や経営者仲間に相談し、外部のコンサルタントを招き入れます。モチベーションを上げようと評価制度や労働環境、給料の見直し、働きやすい環境を整えることにも力を入れます。
しかし、先ほどの意識調査を思い出してください。円が中心に集まったまま、惰性で働き続ける管理職。その意識は部下にも伝染していました。どれだけ立派な制度や環境を整えても、この「意識」そのものが変わらなければ、現場は動きません。表面を整えるだけの改善策は、根本には届かないのです。
税理士は数字の専門家であり、経営者仲間は同じ立場の当事者です。セミナーや本で学べるのは、どの会社にも共通する一般論に過ぎません。どれも、貴社の管理職一人ひとりの意識にまで踏み込んで、変化を迫ることはできないのです。

なぜ、マネジメントオフィス・Kが入ると、変わるのか
正直に言うと、私自身も最初から今のやり方に辿り着いたわけではありません。売上を上げるための対策、原価管理の見直し——現場で見つかる問題を、モグラたたきのように一つずつ潰しながら、同時に、社員を巻き込んだ集団研修も行っていました。研修は確かに効果があり、互いに本音で語り合える人間関係が、少しずつ築かれていきました。
研修に入る前、私は必ず社員一人ひとりと面談を行います。当初、そこで指摘される問題は、あくまで個人の客観的な視点からの不満や課題ばかりでした。しかし、研修を終えた後、しばらくすると効果が薄れ、元に戻ってしまう人、そして静かに会社を去っていく人が出てきました。その人たちに改めて本音を聞くと、見えてきたのは「改革をしたい人」と「したくない人」がいる、という事実でした。
この「改革をするか、しないか」という選択を、管理職や長年勤めてきた社員一人ひとりに、はっきりと突きつけること。それこそが、私がいくつもの現場で組織を変えてきた、本当の理由です。
経営者は、私たちのようなコンサルタントを入れると決めた時点で、既に「改革したい」側の人間です。問題は、その想いが、長年勤めてきた社員——中でも管理職——にまで届いているかどうかなのです。
人が辞めない組織に共通するのは、「3つの柱」があること
ここまで、15社の無記名アンケート、そして意識調査の結果をご覧いただきました。
会社にビジョンがない、幹部にリーダーシップがない、具体的な方法論や計画がない——これらの数字が示していたのは、組織に「3つの柱」——組織の三要素(共通目標・意思疎通・意欲の動機付け)、管理職のリーダーシップ、組織全体のPDCAサイクル——が欠けている、という事実でした。
経営理念というビジョンがあっても、それが組織の仕組みとして機能していなければ、意味を持ちません。だからこそ、先ほどご覧いただいた1社だけの意識調査のような結果になるのです。管理職の態度や行動、意識が前向きにならないと、その意識がそのまま部下にも伝染していく——これは、3つの柱が欠けた組織に必ず起きる現象です。
詳しい進め方については、他のページで詳しくお伝えしていますが、大切なのは、制度や仕組みを整える前に、まず「改革をするのか、しないのか」という一人ひとりの覚悟を確認することです。土台のないまま仕組みだけを入れても、それはまた元に戻ってしまいます。
お客さまの事例紹介
【プロフェッショナルの守秘義務として】
なぜ、当社は実名を一部しか載せないのか。
以前、支援先のお客様に改善の経緯を詳細に掲載していた際、あるお客様から切実なご連絡をいただきました。「先生のHPが会社名検索で上位に入り、改善前の苦しかった状況を取引先や社員に見られて困っている」と。会社が劇的に良くなり、ビジネスが広がったからこそ起きた「嬉しい悲鳴」ではありましたが、経営再建というデリケートな問題を扱うプロとして、私は猛省しました。
それ以来、当社ではクライアント企業の社会的信用を第一に考え、厳格な守秘義務を遵守しています。 現在は、掲載を特別に許可いただいたお客様の声のみをご紹介しております。
事例①:製造業A社(年商35億・従業員55名)
「意識調査で見えた"惰性"を突きつけ、離職の連鎖を止めた」
導入前:
新しい施策を次々試しても成果が出ず、社員の士気は低下していました。
会議では「やっても意味がない」という諦めの空気が漂い、社長も焦りと不安で次の一手を打てない状態が続いていました。優秀な若手ほど「理由を言わず」に静かに辞めていき、残るのは現状維持を望む社員ばかりでした。
介入:
まず全社員を対象に、従業員全員に意識調査を実施しました。
結果を見ると、管理職の意識が驚くほど低く、その意識がそのまま部下にも伝染していることが数値として浮き彫りになりました。この結果を包み隠さず管理職自身に突きつけ、「このままでいいのか、それとも変わりたいのか」という選択を、一人ひとりに迫りました。
結果:
数名の管理職は変化を選ばず、会社を去っていきました。
しかし残った管理職は明確に意識を変え、部署ごとの目標と評価基準を再設計。半年後には社員から自発的な改善提案が出るようになり、会議の空気も明るく変わりました。売上は前年比115%を達成し、社員が自分の仕事に自信と責任感を持てるようになったのです。
事例②:IT企業D社(年商14億・従業員40名)
「"一身上の都合"の裏にあった、本当の不安を突き止めた」
導入前:
若手社員の離職が続き、組織全体が不安定でした。
退職者は皆「一身上の都合」「やりたいことが見つかった」としか語らず、経営者は本当の原因を掴めずにいました。
介入:
退職した社員と現役社員、双方に丁寧なヒアリングを重ねたところ、共通していたのは「この会社で自分がどう成長できるのか、将来が見えない」という漠然とした不安でした。表面上の理由の奥にあったのは、まさに会社のビジョンと自分の将来が結びつかないという不安だったのです。評価制度とキャリア面談を見直し、社員一人ひとりの成長計画を明確に描けるようにしました。
結果:
社員の成長実感が増し、チームの連携もスムーズになりました。離職率は前年の半分にまで減少し、経営者も「社員の意欲が組織を支えてくれている」と実感できるようになりました。
事例③:建設業F社(年商45億・従業員48名)
「バラバラだった現場が、"共通言語"を持つチームに変わった」
導入前:
現場任せの体制で、経営者の方針が現場に届かず、部署ごとにバラバラな動きをしていました。社員同士の連携も不足し、納期遅れや手戻りが頻発。経営者は何を改善すべきか分からず、悩み続けていました。
介入:
理念浸透のワークショップを通して、社員全員が同じ方向を向くための「共通言語」を構築しました。あわせて、役割・責任・目標を明確化し、管理職向けのリーダーシップ研修を実施。「改革をするのか、しないのか」という選択を、管理職一人ひとりに丁寧に問いかけていきました。
結果:
誰が何をすべきかが明確になり、現場は自律的に動くようになりました。チーム間のコミュニケーションも活性化し、問題発生時も迅速に共有・対応できる体制に。生産性が向上し、若手社員の定着率も大幅に改善しました。経営者は「バラバラだった組織が、一体感を持って動き出した」と語っています。
▶ お客様の声・支援実績を見る
https://managementok.jp/management_consulting1/voice/
現場型経営コンサルタントとして20年以上、延べ3,000社の課題解決を実現
株式会社マネジメントオフィス・K
代表取締役 川原一紀
プロフィール
■ 川原一紀(かわはら かずのり)
株式会社マネジメントオフィス・K 代表取締役
20年以上にわたり、中小企業の経営改善、事業再生、組織改革、人材育成に携わり、延べ3,000社以上の現場で実務支援を提供。
名古屋を拠点に全国の企業に伴走型サポートを行い、経営課題の根本解決を実現しています。
特に、資金繰り改善、売上回復、社員定着率向上など、数字で成果が見える改善策を強みとし、社長代行としての役割も果たしながら、組織全体の士気と生産性向上をサポート。
現場での実務経験に基づく、具体的な提案で、経営者・管理職・後継者の成長も後押しします。
■ 組織変革の証明(実績・事例)
◎ お客様の声・支援実績
社長一人に依存した状態から、いかにして現場が自ら動き出したのか。属人経営から「自走型組織」へ変革を遂げた企業の実録と、現場リーダーたちの手書きの声まで、まとめてご紹介しています。
▶ お客様の声・支援実績を見る
https://managementok.jp/management_consulting1/voice/
◎ 執筆・メディア活動実績
20年、3,000社の修羅場から導き出した組織再生の指針を、雑誌・新聞・Webメディアでの掲載歴、著書・小冊子を通じて発信しています。
▶ メディア掲載・出版実績はこちら
https://managementok.jp/management_consulting1/media/
▶ 選ばれる理由
「数字の専門家」ではなく、「現場に入り込む実務家」であること。財務・組織・現場の三方向から同時に立て直す、伴走型のコンサルティングが、名古屋の経営者から選ばれている理由です。
▶ YouTube「組織成長戦略」
https://www.youtube.com/@組織成長戦略
■ マネジメントオフィス・Kの概要
会社名:株式会社マネジメントオフィス・K
代表者:川原一紀
・設立:2008年6月
・所在地:名古屋市中区栄4丁目16番8号 栄メンバーズオフィスビル805
・事業内容:業績改善・事業再生・社長代行・人材教育・管理者教育・後継者育成
・特徴:20年以上、延べ3000社以上の現場型コンサルティング実績。伴走型サポートで企業の課題解決を短期間で実現。
よくある質問(Q&A)
Q1. 意識調査は、どうやって実施するのですか?社員に警戒されませんか?
A. 部署名・氏名・役職を記載した形で実施します。実名式のため、最初は身構える方もいますが、これは個人を追及するためのものではなく、一人ひとりの本当の姿と向き合うための資料です。結果は経営者・管理職と丁寧に共有しながら、次にどう変わっていくかを一緒に考えていきます。
Q2. 管理職本人に調査結果を見せると、反発されませんか?
A. 最初は戸惑いや反発もあります。しかし、それは「自分のやり方を否定された」という不安からくるものです。私は結果を突きつけて終わりにするのではなく、そこからどう変わっていくかを一緒に考える伴走者として関わります。
Q3. 改革をしたくない管理職は、辞めさせるべきなのでしょうか?
A. 一概には言えません。実際に、選択の結果として自ら身を引く方もいれば、意識を大きく変えて残る方もいます。大切なのは、経営者が「変わってほしい」と願うだけでなく、その選択を本人に明確に示すことです。
Q4. うちの会社も、あの意識調査のような結果になると思います。何から始めればいいですか?
A. まずは現状を正確に把握することから始めます。無記名アンケート、個別面談を通じて、貴社の組織に今何が起きているのかを可視化します。答えを急がず、事実を丁寧に集めることが、最初の一歩です。
Q5. どのくらいの期間で、離職率に変化が出ますか?
A. 早い会社であれば、3ヶ月目から現場の空気に変化が出始めます。ただし、管理職の意識が本質的に変わるまでには、半年から1年ほどかかることもあります。焦らず、着実に土台を築くことを優先します。
Q6. 費用はどれくらいかかりますか?
A. 企業規模や課題の深さによって異なります。まずは無料相談で現状をお伺いし、最適なプランと費用をご提案します。
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