中小建設業の人手不足は、もはや一時的な問題ではありません。採用広告を出しても応募は来ず、ようやく入社しても数か月で辞めてしまう。
管理職は育たず、現場は常にギリギリ――全国の多くの建設会社が、同じ悩みを抱えています。
しかし、本当の問題は「人がいないこと」ではありません。問題は、人が育ち、定着し、戦力になる仕組みが存在しないことです。


現場では、次のような状況が起きています。どれも、人材育成や定着を妨げる原因です。
・新人や中途社員は現場に放り込まれるだけ
・誰に相談していいのか分からない
・育成は「現場任せ」「本人任せ」
・経営者はトラブル対応で手一杯

この状態では、どれだけ人を採用しても、人は育たず、会社に残りません。

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中小建設業の課題 組織はあるのに人は育たない

多くの中小建設業では、会社として形式上の「組織」は存在しています。しかし、実際の現場では社員一人ひとりが自分の作業だけに集中し、互いに助け合う仕組みはほとんどありません。つまり、組織の体をなしているようで、実態は“一人親方の集まり”になっているのです。
では、なぜ社員は次々に会社を去ってしまうのでしょうか。能力不足が原因では決してありません。
理由は単純で、「ここで成長できる未来が見えない」ということに尽きます。任せっぱなしの現場、評価が曖昧な制度、相談できない空気の中では、新人も中途社員もやがて孤独を感じ、現場を去っていきます。

一方で中途採用者は冷静です。「この会社で働き続ける意味はあるのか」「給料と責任は見合っているか」を判断し、条件の良い話があれば転職するのは自然な選択です。
こうした現状を踏まえると、組織の問題は個々の社員の意欲や能力の問題ではなく、会社全体の仕組みにあります。では、具体的にどのような状況になっているのか、次のポイントを見ていきましょう。

  • 1,組織内は一人親方の集まり

    形式上はチームや役割があっても、現場では社員一人ひとりが自分の作業だけに集中しています。直行直帰、現場ごとの分断、助け合いや情報共有が仕組みとして存在せず、社員は「自分の仕事さえ終わればいい」という意識に陥ります。現場全体の流れや、他の作業との連携を考える余裕はなく、組織としての力は発揮されません。

    現場の図面を真剣な表情で確認する現場監督
  • 2,組織をまとめる管理職がいない

    現場を統括し、人を育てる管理職が不足しています。管理職自身も現場作業に追われ、進捗管理や育成に時間を割けません。
    結果として、次のような状態が常態化します。
    ・誰が何を判断するのか分からない
    ・問題が起きても相談先が不明確
    ・教育が場当たり的になる
    このように、管理職不在の状態では新人や中途社員は誰にも支えられず孤立します。これは個人の問題ではなく、組織全体の仕組みに起因する問題です。

    建設中の高層ビル群を背景に、図面を広げて立つヘルメット姿のスーツの男性
  • 3,現場は任せっぱなし

    仕事の割り振りや進捗管理が曖昧な現場では、社員は自分の判断だけで作業を進めるしかありません。経験は積めても、それが成長やスキルとして整理されず、教える人も振り返る仕組みもありません。結果として、人を増やしても現場は安定せず、「人が育たない環境」だけが残ります。

    建設現場で資材の計測や加工作業を行う作業員たち

「人が足りない」のではない「人が育たない」だけだ

今いる人を活かせる会社に変われば、採用に頼らなくても現場は回る

こんな課題に心当たりはありませんか?

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    組織はあるが、一人親方状態な組織になっている

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    管理職が現場に張り付き、育成まで手が回らない

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    現場ごとにやり方が違い、標準がない

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    新人や中途社員が孤立している

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    人を増やしても、現場が安定しない

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    トラブルや手戻りが減らない

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    下請けが確保できず、自社社員に負担が集中する

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    「他社の方が条件がいい」と突然辞める社員がいる

これらはすべて、経営の仕組みが整っていないことによる結果です。


※当社が支援した建設業の社員に対して、無記名でのアンケート調査でも、同様の傾向が明確に現れています。

          仕事は苦痛であるかという質問に対する調査結果(YES 72人、NO 119人)のグラフ

グラフをご覧ください。
仕事は苦痛ではない。しかし、人は辞めていく。
一見、矛盾しているように見えます。しかし、現場を知る者には、これは当然の結果です。
建設の現場では、段取りから工程まで、一人で作業をこなす力が身につきます。慣れれば、確かに苦痛ではなくなります。
しかし、同じ業務を、自分のやり方のまま繰り返すだけでは、自己成長はできません。やりがいも感じられません。
だから、次の会社に希望を持って、静かに去っていくのです。
「仕事が苦痛ではない」という数字は、安心の証拠ではなく、停滞のサインです。


▶ 建設業の組織実態調査(全21問)の詳しい結果はこちら
https://managementok.jp/executive/research-construction/

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仕事の悩みを抱え、疲れた表情で立ち尽くすスーツ姿の男性

人がやめるのは給料が安いからではない
“やりきれない環境”が、社員の心を離している

多くの建設会社で、私は退職していく社員の本音を聞いてきました。
共通しているのは、「もう少し頑張りたかったが、やりきれなかった」という言葉です。
彼らは怠けているわけではありません。仕事に誇りも責任感もあります。しかし、環境がその力を押し潰してしまうのです。


“やりきれない環境”の正体
・将来像が見えない
・努力が正当に評価されない
・見て覚えろという教育
・意見を言えない空気
・仕事が一部に集中する
・経営の方針が現場と噛み合っていない

この環境では、人は必ず心をすり減らします。社員が辞めるのは能力の問題ではありません。環境の問題です。

人が育ち、定着するために必要な「3つの柱」

人が辞める一番の理由は、給料ではありません。やりがいも生きがいも感じられない環境です。
職場に慣れた人の多くは、現状に流されていきます。
その中で、まだ成長を求めている人ほど、次の職場へと移っていく。気づけば、年齢の高い人だけが残っている。これが、多くの建設会社で起きている現実です。
では、人が育ち、定着する会社には、何があるのか。
20年、3,000社の現場で見てきた答えは、「3つの柱」です。


柱① 組織の三要素
共通目標・意思疎通・意欲動機付け、この3つです。
共通目標とは、会社がどこを目指しているかを、全員が理解していることです。年間の売上・利益、1現場ごとの利益目標。「言われたからやる」ではなく、全員が同じ指針に向かって動いている状態です。


意思疎通とは、部署間・上司と部下・部下同士が、報告・連絡・相談を自然に言える風土です。

これがない会社では、問題は必ず隠れます。


意欲動機付けとは、給料を上げることだけではありません。人が成長できる道筋を、会社として示すことです。現場についていく段階から、一人で任せられる段階へ。小さな現場から大きな現場へ。現場作業員から現場監督、そして役職へ。「自分がどう成長できるか」が見える会社に、人は残ります。


柱② 管理職の役割
多くの会社では、仕事ができる人、長年いた人が管理職になっています。しかし、その「管理」は業務の管理だけであって、本来の管理職の役割とは違います。部下が会社を辞める理由の多くは、会社を見て辞めるのではなく、上司を見て辞めるのです。
管理職には、5つの責任があります。
業績責任、業務改善責任、部下育成責任、報告責任、そしてこの4つを計画して実行する「計画実行責任」。さらに、経営理念を現場に浸透させる責任です。
この役割を果たせる管理職がいない限り、部下は育たず、会社も発展しません。


柱③ 組織のPDCAサイクルを誰が回すか
組織の多くは、管理職も含め、一人親方の集まりです。
現場で起きたことへの対処はするが、一日の業務が日々流れていくだけ。管理職が複数いる会社なら、それを束ねる人間が組織を回さなければなりません。そうでない会社なら、社長が回す必要があります。
組織として機能していないから、問題が起きるたびに右往左往するのです。


この3つの柱を、組織の中心に据えない限り、人は育たず、人は定着しません。仕事が来る、仕事をこなす、仕事を納める。売上のために営業をかけ、作業する。これでは、会社の体はなしていても、組織としては、ただの集合体にすぎません。会社と組織は、違います。


多くの会社が間違えているのは、基本ができていないまま、売上を上げるための対策を打ち、原価を下げるために努力することです。
確かに、経営者が売上や利益を確保したい気持ちは分かります。
しかし、表面的なことばかりやり続けた結果、仕事はある、しかし人は定着しない。これが、現実なのです。

お客様の声(悲劇のケース)

20年以上前のことです。一本の電話が私にかかってきました。電話の主は、ある建設会社の息子さん。社長である父親から会社を引き継ぐことになったものの、状況は想像以上に厳しかったと言います。


その会社は従業員50~60名規模で、現場を仕切る社長や専務も高齢で、体も自由に動かせない状態でした。会社の業務フローは整っておらず、帳票類もいい加減。息子さんは取締役として現場を率いる立場でしたが、日頃の現場では先輩社員たちに頭が上がらず、「○○くん」と下の名前で呼ばれる日常。しかし事故やクレームが起きたときだけ「取締役」として呼ばれる――そんな日々でした。

息子さんは車で私に迎えに来てくださり、移動中に涙をこぼしながら現状を語ってくれました。


父親は若いころから会社の改善や教育、原価管理を行おうと考えていたものの、現場の仕事が忙しすぎて手をつけられず、いつしか「そのうちやろう」と先送りに。気づけば社員は増え、売上は上がる一方で借金も増え、資金繰りも苦しくなっていました。そして、父親は病に倒れ、弟の専務も高齢で現場を任せられず、息子さんにバトンタッチするしかない状態に追い込まれます。


結果として、この会社は倒産してしまいました。私が現場に入れる余地もなく、第三者としても救いようがない――そんな状況でした。息子さんが語ったのは、単なる数字の問題ではなく、「時が過ぎ、手を打てなかったことが取り返しのつかない現実を生んだ」という事実でした。


関西地方 電気設備業/代表取締役T.S

お客様の声(資金繰り危機からの再建)

当社は創業55年を迎える総合建設業です。私が43歳で先代から事業を引き継いだ当初は、業績も安定しており順調に見えました。
しかし、バブル崩壊を境に状況は一変。売上は30億から20億へと急落し、資金ショートが頻発しました。
先代の社長は、借入金を返済するために売上を上げることに常に目が向き、受注確保ばかりを優先していました。そのため、社内の改善や組織体制の整備は後回しになり、長年積み重なった課題が山積する状況でした。


社員の技術力不足や経験の浅さも影響してクレームが増加し、原価は膨張、利益は思うように残らない――そんな悪循環に陥りました。
外部技術者の導入や講習会で打開を試みましたが、組織の立て直しは容易ではなく、「このままでは会社が立ち行かない」という不安に押しつぶされ、夜も眠れない日が続きました。


そんな時、川原さんと出会い、コンサルティングをお願いすることに。
最初の2ヶ月は各部署の課題や社員個々の問題点を洗い出す指導が中心で、「本当に改善につながるのか」と半信半疑でした。ところが3ヶ月目には部署間の連携が整い始め、4ヶ月目には社員同士が自然に「どうすれば利益を残せるか」と議論を交わすように。


5ヶ月目には「目標利益」という言葉が社内の共通言語となり、現場が自律的に動き出しました。
1年後、売上は変わらぬまま利益は1.8倍に増加。資金ショートも完全に解消しました。さらに、社員の意識や組織風土が大きく変化し、経営者としての私自身も、安心して眠れる日が増えたのです。


川原さんとの出会いは、当社にとってまさに“未来を切り開く転機”でした。今では社員が自ら課題を発見し、改善に取り組む姿勢が根付き、会社全体が持続的に成長できる基盤が築かれています。


関東地方 造園業/代表取締役 S.T

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書類の内容をペンで示しながら解説や提案を行うスーツ姿の人物

マネジメントオフィス・Kが、現場でやること

多くのコンサルティングは、提案書を渡して終わります。
しかし、提案書で現場は変わりません。私がやるのは、現場に入ることです。
まず、今の組織の状態を、社長と一緒に整理します。
・3つの柱のどこが欠けているのか。
・管理職は本来の役割を果たしているか。
・PDCAを回す人間が、組織の中にいるか。

これを明確にした上で、管理職・社員と直接向き合い、改善を現場に根付かせていきます。
銀行交渉への同席、社員面談、現場のオペレーション改善まで、経営者が一人で抱えてきた課題に、伴走者として最後まで付き合います。目指すのは、「社長がいなくても、現場が回る状態」です。社長が現場から離れ、経営に集中できるようになること。
それが、私たちの仕事のゴールです。

一人で抱えてきた問題を、整理してみませんか


「このままではいけない」と感じながら、毎日の現場対応に追われ、手が打てないでいる。
そういう経営者を、私は何人も見てきました。
そして、その多くが、「もう少し早く動いていれば」と言います。
私への相談は、売り込みではありません。今の組織の状態を、一緒に整理するだけです。やる・やらないは、そのあとで決めれば良い。まず、話してみてください。
相談は何度でも無料です。これまで全国各地へ赴き、現地で直接ご相談に対応してきました。
遠方の経営者様も、まずは一度お聞かせください。

現場型経営コンサルタントとして20年以上、延べ3,000社の課題解決を実現

株式会社マネジメントオフィス・K

建設業向け組織改革コンサルタントの川原一紀

代表取締役 川原一紀

プロフィール

川原一紀(かわはら かずのり)
株式会社マネジメントオフィス・K 代表取締役


20年以上にわたり、中小企業の経営改善、事業再生、組織改革、人材育成に携わり、延べ3,000社以上の現場で実務支援を提供。
名古屋を拠点に全国の企業に伴走型サポートを行い、経営課題の根本解決を実現しています。
特に、資金繰り改善、売上回復、社員定着率向上など、数字で成果が見える改善策を強みとし、社長代行としての役割も果たしながら、組織全体の士気と生産性向上をサポート。

現場での実務経験に基づく、具体的な提案で、経営者・管理職・後継者の成長も後押しします。


■ 組織変革の証明(実績・事例)
◎ お客様の声・支援実績
社長一人に依存した状態から、いかにして現場が自ら動き出したのか。
属人経営から「自走型組織」へ変革を遂げた企業の実録と、
研修を受けた現場リーダーたちの手書きの声まで、まとめてご紹介しています。
▶ お客様の声・支援実績を見る
https://managementok.jp/executive/voice/


◎ 執筆・メディア活動実績
20年、3,000社の修羅場から導き出した組織再生の指針を、
雑誌・新聞・Webメディアでの掲載歴、著書・小冊子を通じて発信しています。
▶ メディア掲載・出版実績はこちら
https://managementok.jp/executive/media/


▶ 選ばれる理由
「数字の専門家」ではなく、「現場に入り込む実務家」であること。
財務・組織・現場の三方向から同時に立て直す、伴走型のコンサルティングが、
全国の経営者から選ばれている理由です。


▶ YouTube「組織成長戦略」
組織成長の構造を動画で学びたい方はこちら
https://www.youtube.com/@組織成長戦略


マネジメントオフィス・Kの概要
会社名:株式会社マネジメントオフィス・K
代表者:川原一紀
・設立:2008年6月
・所在地:名古屋市中区栄4丁目16番8号 栄メンバーズオフィスビル805
・事業内容:業績改善・事業再生・社長代行・人材教育・管理者教育・後継者育成
・特徴:20年以上、延べ3000社以上の現場型コンサルティング実績。伴走型サポートで企業の課題解決を短期間で実現。

よくある質問(Q&A)

Q1:コンサルティングは、うちの会社の規模でも可能ですか?

A1:もちろんです。マネジメントオフィスKは、従業員数5名規模の小規模企業から100名以上の中堅企業まで対応可能です。会社規模よりも、経営者が抱える課題や現場の状態に合わせた改善策をご提供します。


Q2:すぐに成果が出ますか?

A2:短期的な効果も見えるように改善策を設計しますが、持続可能な成果には時間が必要です。課題抽出、改善策の実行、組織への定着をステップごとに行うため、1~6か月で効果を実感し、1年ほどで安定した成果が見え始めます。


Q3:現場の社員が抵抗した場合はどうなりますか?

A3:社員への丁寧な説明や面談を通じて理解を得ながら改善策を進めます。必要に応じて現場に直接入り、改善サイクルを回す主体として伴走するため、抵抗や混乱を最小限に抑えることが可能です。


Q4:コンサルティング費用は高額になりませんか?

A4:会社の状況や課題に応じて柔軟にプランを設計します。単なる提案型ではなく、実行まで伴走することで投資効果が高く、利益改善や業務効率化に直結する成果を目指します。


Q5:経営者が現場から離れられない場合でも対応できますか?

A5:対応可能です。現場に張り付く必要がある経営者でも、改善の主体や仕組みを組織に定着させることで、段階的に現場から離れて経営改善や戦略立案に集中できる環境を整えます。


Q6:業界特有の慣習や古い社内文化にも対応できますか?

A6:はい。建設業など特有の文化や慣習にも配慮しつつ、現場や社員の心理に沿った実行可能な改善策をご提案します。無理に文化を変えるのではなく、成果につながる形で組織を進化させます。

相談は何度でも無料です。

これまで全国各地へ赴き、現地で直接ご相談に対応してきました。
遠方の経営者様も、まずは一度お聞かせください。

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